最後の「新刊」小説。
直木賞受賞直後の1974〜75年、「週刊文春」に連載された1700枚に及ぶ未完の大長編。
40歳前後という、まさに脂の乗りきった時期に書かれた意欲作。。
物語は架空の人物・こんにゃく屋の倅の久太郎を主人公に、まだ名を挙げる前の新選組一派に加わり散々な目に巻き込まれる第一部。
そして放浪の果てスーパー忍者となった主人公がトンデモ忍法で歴史の裏側で暗躍する第二部。
戯作者たらんとした作家の、身分解放へのまなざし。
判型 | 四六判 |
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定価 | 本体各3,200円+税(税込各3,520円) |
刊行年月 | 2022年10月 |
ISBN | 1 978-4-86488-257-6、2 978-4-86488-258-3 |