中世幻妖

近現代の文化人によってつくられた〈中世〉のイメージ。なぜかれらは中世に憧れ、中世を歪めたのか。ステロタイプの中世像を打破する意欲作。

考えるヒントで考える

気鋭の若手評論家が、小林秀雄『考えるヒント』を手がかりに、思想史をたどりながら、学問・知性・時代・政治・職業について考える書下ろし。

茂吉形影

斎藤茂吉の歌と山口茂吉の日記を考察し、その思考や読書範囲の広さに迫る。二人の茂吉についての諸紙誌に寄せた旧文、及び単行本として上梓の折、都合により省略した旧稿の中から多少の修補をほどこし、近年の未発表文を加えた。

洋燈(らんぷ)の孤影

『明暗』によって、20世紀は文学化された。明治人・漱石と20世紀人・漱石  その表現論、人間論、歴史意識のうちに、漱石文学の真実を捉える。文芸評論の第一人者による斬新な漱石論。

鴎外の遺産 【全3巻セット】 ※「鴎」は正字

鴎外の次女・杏奴の没後に発見された森家と森家のとりまく作家たちの第一級資料。第1巻 『林太郎と杏奴』 第2巻『母と子』 第3巻『社会へ』の全3巻のセットケース入りセット。在庫僅少。

二条の后 藤原高子

日本文化史上最も絢爛たる文芸の華を咲かせた平安のおみなたち・・・・・紫式部、清少納言、小野小町ら。作品鑑賞にとどまらず、彼女たちの存在した時代や生活空間について考古学的実証を心掛け、膨大な資料・文献を駆使した著者70年の成果 。