恩地孝四郎 一つの伝記

戦争のさなかにあっても洒落た試み続けた抽象の先駆者は、ひとり「文明の旗」をなびかせていた。その「温和な革新者」の初の評伝。図版多数。読売文学賞受賞作品

猫をさがして パリ20区芸術散歩

詩人、文豪、画家、音楽家。猫を愛した作家たち 彼らはどんなところに暮らし、猫をどう描いたか。文学作品、美術作品に登場する猫を求めて、パリ1区から20区まで歩く道案内。パリ上級者のために、猫がご案内。

絵筆のナショナリズム

「美」は「政治」に呑み込まれていった。日本の画壇の二人の巨匠の戦中と戦後。近代日本が抱えこんだ「ねじれ」を読み解く。カラー口絵4頁。

瀧口修造 白と黒の断想

「瀧口修造コレクション」未収録の絵画、彫刻、版画、写真評をすべて図版入りで集成。「色」という情報を削ぎ落とした地平線に見えてくる、豊かな「色彩」。

十四分の一の月

鎌倉でめぐりあった三島、太宰、澁澤、中也、小津、黒澤。絵筆とめぐったパリ、ニューヨーク、モスクワ。月の満ち欠けに寄り添った文字と絵のスケッチ。人気のイラストレーターのエッセイ。図版多数。

奥の横道

寺山修司、横尾忠則らとともにアヴァンギャルドの旗手として一時代を牽引した日本を代表するイラストレーターが、エッセイとイラストレーションで描き俳句で切り取る、画期的な試み。華麗な交流、創作の源泉、多彩な趣味が溶け合う、「現在」と「記憶」の幸福な螺旋―。

絵に描けないスペイン

生来のユーモリストで繊細な観察者。在スペイン30年の画家による滋味掬すべきエッセイ。金井美恵子氏推薦!

終着駅は宇宙ステーション

川上未映子氏推薦! 1974年、32才の若き画家は、海で逝った― 未公開の日記、スケッチブック等、50冊を超えるノートより、60~70年代を駈け抜け、2000点余の絵を描いて夭逝した芸術家の核心に迫る。