予は如何にして文士となりしか

奔放無類のストーリーテリングと、類人猿への異常な執心。

軍人の父に放逐された文学好きの不良少年は、芸妓と出逢い一大改心。貿易商のかたわら小説家デビューし、あれよという間に直木賞。しかしその回想はいつも微妙に食い違う……
虚々実々に彩られた怪作家の人生をたどる自伝物語篇。

■収録作品
春の目覚め
若かりしとき
懐かし金春館時代
結婚とは
予は如何にして文士となりしか
人生は六十五歳から

附・資料
解説「虚実入り乱れる橘外男の自伝作品」:川口則弘

燃える地平線

日本文学史上稀有の国際的スケールと型破りのジャンル混淆的ロマン性によって、コロナ禍の今こそ再評価されるべき作家・橘外男の、主な単著未収録作品を三つのテーマで編纂した、三冊連続刊行企画・第一弾(創作実話編)。 「悽愴、怪奇、愛慾、冒険! これぞ真に大人の読むべき小説だ!」 直木賞受賞作「ナリン殿下への回想」の続編的内容である表題作はじめ、「MR・タチバナ」が語る数奇な物語の数々。著者が最も得意とする「創作実話」の観点から、未収録作品を精選した秀作集。