文藝的な自伝的な

戦前の裕福な家に育った幼少期から浮かび上がる戦前日本の縮図。未完の長篇自伝に作家たちとの交流などの随筆を収録。解説:石川 肇

くりかえすけど

世間というのはまったくバカらしく、おそろしい 「戦争も世間がやったことだ。一億総白痴化の最たるものだろう」 そんなまなざしが、しずかににじむ単行本未収録作品集

風の吹き抜ける部屋

小説とは何か、「私」とは何か 同時代をともに生きた戦後作家たちへの追想。創作の秘密。そして、死者と生者が交わる言葉の祝祭へ。現代文学の最前衛を走り抜けた小説家が問い続けるもの。