単調で、複雑な意味の表現をしていないにもかかわらず、なぜ芸術的感銘を与えるのか――
『言語にとって美とはなにか』以来の素朴な疑問を携え、短歌表現の魅力に迫る歌人論。
「ぼくは短歌に執着している、
つくらないけれども、
読むことに執着している。」
収録歌人論(生年・収録順)
長塚 節
斎藤茂吉
石川啄木 【啄】は正字
折口信夫
前川佐美雄
近藤芳美
江口きち
塚本邦雄 【塚】と【邦】は正字
村上一郎
前登志夫
岡井 隆
寺山修司
佐佐木幸綱
辺見じゅん
岸上大作
福島泰樹
俵 万智
うた燦燦
いつのことを語るにも、うたがきらめく 『無援の抒情』から50年。百人一首から現代まで、エッセイの中に180首が光る
トリビュート百人一首
平安と今をつなぐ和歌×短歌
26人の歌人が「百人一首」に挑む。
【参加歌人・掲載順】岡井 隆、 高島 裕、 佐伯裕子、 望月裕二郎、 石川美南、 今橋 愛、 田村 元、 加藤治郎、 内山晶太、 沖ななも、 佐藤弓生、 大松達知、 光森裕樹、 栗木京子、 米川千嘉子、 仲井真理子、 雪舟えま、 黒瀬珂瀾、 永井 祐、 川野里子、 山田 航、 荻原裕幸、 今野寿美、 東 直子、 尾崎左永子、 馬場あき子。
古典のとびら、歌詠みの道しるべ。
スクリプト
「呪いほど正直じゃなく日記ほど嘘じゃないのがここにあるもの」心と心のあわいは短歌でなければ表現できない!
桔梗の風
【遺稿エッセイ集 2】
「短歌の解明を抜きにして日本人の心は捉えられない」。和歌・短歌、歌人について、御製についてのエッセイを収録
耳うらの星
注目の歌人で作家の心に沁みこむエッセイ集。転校生だった少女時代から、短歌と出逢い、小説を書くまで。