「雪女」、百年の伝承

雪女伝説はラフカディオ・ハーン『怪談』から生まれた。
わずか100年あまりの「民話」の変遷を、ハーン研究者が丹念に辿る。

「雪女」は、本来、英語圏読者のために英語で創作された近代的な短編小説だったのだが、いくつかの翻訳と翻案を経るうちに、いつしか日本固有の伝説として地方に根づき、口碑として語りつがれ、ついには、昔話・民話として人々の間に記憶されるようになった。その、言語・ジャンル・メディアの境界を横断するさまは、二十世紀という越境の時代にあっても異様に感じられるのだが、…… (本文より)

残しておきたい日本のこころ

開高健、島尾敏雄、小松左京、藤本義一、三浦哲郎、寺山修司、山中恒、辻邦生、畑正憲、五木寛之、重松清が綴る民話の魅力と民話を通して見えてくる日本の「こころ」。