ストロング・ポイズン

アガサ・クリスティらと、1920~30年代の〈探偵小説の黄金期〉を牽引した女性作家ドロシー・L・セイヤーズ――探偵らしさと男らしさの狭間で存在の不安に揺れ動く男性探偵の危うさに焦点を当てた、〈ピーター・ウィムジィ卿〉シリーズの重要な転換期となる奇妙な探偵小説。

個人的な感情が調査に影響したことはこれまでにもあったが、それが彼の知性を曇らせたことはなかった。彼は手探りをしていた――自分のことをあざ笑いながらあちこち逃げていく可能性を摑むために。出鱈目に質問しては目的を見失い、かつては刺激的だった時間の足らなさはいまでは彼を怯えさせ、混乱させてもいた。

虹のような黒

本文と連動した著者自筆挿画72点を完全収録。英文学研究室で、何が本当に起こったのか? 恋愛推理の巨匠の「最後の未刊長篇」を初めて書籍化。

春風コンビお手柄帖

生誕100年記念 小沼文学の新たな魅力を発見できるミステリ作品集。巻末エッセイ・北村 薫