唐十郎のせりふ

詩人が「文学探偵」として唐戯曲の迷宮のありようを、鋭く解き明かす、画期的批評。
巖谷國士氏、推薦「唐十郎の紅テント劇の狂おしさと切なさ、猥雑さと崇高さ。60年代のロマン的な昂揚から、バブル後の棄てられたオブジェ人間たちの抵抗まで。民衆のあらゆる声を聴きとる「巨大な耳」をもった鬼才の戯曲を、若い観客の身体感覚で読み解いてゆく。この危機の時代にこそよまれるべき本だろう。」

唐十郎の唐組時代の2000年代の戯曲を取り上げる。
主要目次
幻獣篇
鉄砲水よ、分裂のかなたで吹け! 『透明人間』2006年改訂版
ひょうたん池の海底は、永遠 『風のほこり』2005年
詩は溢れる、極小の海に 『泥人形』2003年
宝箱篇
唐版・卒塔婆小町 『虹屋敷』2002年改訂版
人形が人間になるとき 『夜壺』2000年
使え、いのちがけで 『闇の左手』2001年
へその糸を切っちまえ 『糸女郎』2002年
疾風篇
二つの風、一センチの宇宙 『鉛の兵隊』2005年
メールストロームの彼方で笑え! 『津波』2004年
渾身の夕暮れ 『夕坂童子』2008年
縫え、記憶という絵を 『紙芝居の絵の町で』2006年
不死身のかたまり 『ジャガーの眼2008』2008年改訂版
謎海篇
漆黒の女坑夫は、何処へ 『黒手帳に頬紅を』2009年
「八重」という女 『西陽荘』2011年
水の大工か、唐十郎は 『海星』2012年
巨耳篇
唐十郎のせりふ

河原者ノススメ 新版

構想50年の渾身の書き下ろし。日本映画界の旗手が、芸能者たちの《運命》を丹念に追跡し読み解く意欲作。独自の視点で、日本の芸能の歴史を再構築する。2010年第38回泉鏡花文学賞受賞作
泉鏡花原作の監督作品「夜叉ケ池」42年ぶりのデジタルリマスター版記念、著者卒寿を記念して、2009年刊の初版に、鏡花をめぐる新原稿を増補して、新版として、刊行。

■著者あとがきより
芸能の世界は歴史、文学、神話、民俗学のいずれにも関わり合っており、それぞれの先学の巨人たちによる研鑽に乗じて、勝手なことを喋り散らかした私の罪の深さに、今は慄くばかりである。
しかし、映画の仕事を通じて、私なりに芸能の現場を半世紀以上も体験してきた。古代から中世、近世を走り抜けた日本の芸能や演劇と何度も交差する作品もつくってきた。そんな魅力的な体験が、無謀としりながらこの著作に向かわせた最も強い動機である。

卑弥呼、衆を惑わす

「万世一系」を皇統を支えた「集合的無意識」とは 天孫降臨から昭和の敗戦を貫き、そして現在の「象徴」を見据えた日本通史。

エアスイミング

1920年代イギリス、精神異常の烙印を押され、収容施設に収監された二人の女。抑圧され心を病む人に手を差し伸べる劇文学の傑作。

本書の訳者解説をnoteで公開しています。

地獄は実在する

収録シナリオ:「女優霊」「インフェルノ 蹂躙」「蛇の道」「ソドムの市」「狂気の海」「恐怖」、巻末解題対談:高橋 洋+岸川 真  

旅と女と殺人と

松本清張作品を原作とする映画を制作年代順に完全網羅。監督や俳優にスポットを当てたコラムを交えて解説。小説作品と映画作品の架け橋。

映画の乳首、絵画の腓

エロスか死か!  美の動体視力が読者の価値観を転覆+振動させる…… 伝説の評論集が新世紀増補究極版〔21century ultimate edition〕として再起動!

身体は幻

踊と身体の30章 「身体が溶ける。そんなバカなと思われるかもしれない。しかし、三津五郎にかぎらず、友枝喜久夫でも、四代目井上八千代でも、私の見た名人たちには必ず、そういう瞬間がおこった。」

劇場経由酒場行き

当代きっての見巧者による、秘話満載のエッセイ集 【目次より】酒呑みのいる風景/舞台の記憶/ロビーの会話/劇場の本棚/愛しき人に献杯 

昭和十年生まれのカーテンコール

ああ、どうしても復活させたいなあ 数かずの名作ドラマを手がけた東京下谷育ちの演出家が、なじみ親しんだ言葉や風習、芸能、文学などを通じて、日本人が失いつつあるものを考える。

路上の義経

この国の隅々にまで伝播した「判官びいき」という鳴動 被差別芸能者の禁足地に重なる義経の流離の足跡を追って、日本演劇史の劇的な光景、中世という激動の時代の民衆の「幻想」、義経の「実像」を浮き彫りにする、力作。『河原者ノススメ』に続く篠田日本芸能史書き下ろし第2弾。

映画の夢、夢のスター

スターでたどる映画誌。 ■第一部■男(ヒーロー)たちの挽歌 ■第二部■花(ヒロイン)はどこへいった ■特別附録■映画的な、あまりに映画的な、スター誕生秘話

河原者ノススメ

構想50年の渾身の書き下ろし。日本映画界の旗手が、芸能者たちの《運命》を丹念に追跡し読み解く意欲作。独自の視点で、日本の芸能の歴史を再構築する。2010年第38回泉鏡花文学賞受賞作。

再会の手帖

北村和夫、安野光雅、篠田正浩、中村富十郎、池部良、小沢昭一、黒鉄ヒロシ、和田誠、桂米朝、島田正吾らに取材して綴った、とっておきの話、笑える話、心にしみる話、13篇。