寺山修司の歌仕事

不在の存在感
短歌に季語を採り入れた俳句的手法、石川啄木の「秋」や塚本邦雄『装飾楽句』との比較、山口誓子の影響、谷川俊太郎の受容、同級生・山田太一との交感、「斧」「幻の母」の意味、「恋」の虚構性、風土性、奈良への旅、『牧羊神』同人との交流、そして、歌壇との距離――
その研究の来し方を想い、著作年譜の完成へと歩む、論考の集大成。

中野トク小伝

なぜ寺山修司は、基地の町の中学教師に、75通もの手紙を書き送ったのか。

病床にあった〈才能〉を、物心ともに支えた女性の戦中戦後。
町の歴史をたどりながら記す、二人の交感。